テナントとは?

テナントとは

テナントとは、オフィスビルや商業ビルと賃貸契約して入居する事務所や店舗のことを指します。「店子(たなこ)」とも呼ばれます。もともとの意味は、土地や建物の賃借人や賃借権保有者を指す言葉でしたが、一般的に賃貸ビルに入るお店などに使われています。テナントのうち、専有面積が大きく集客力も大きいものをキーテナントと呼びます。

テナント物件を選ぶ際のポイント

1.面積

小売店であれば品揃えや在庫量、飲食店であれば座席数や厨房の面積を考えます。店舗面積が広ければ売上は上がりますが、賃料は高く、従業員数も必要になります。

2.立地

立地とは簡単に言えば、お客様が来てくれそうな度合いの条件のことです。よく「駅前一等立地」などという言い方をしますが、たくさんの人が集まる立地は来店確率が高まります。

<立地のチェックポイント>

  • 最寄駅からの距離
  • 大通りに面しているか
  • 駐車場の広さ
  • 平日、休日、昼や夜の通行量
  • 階数(1階は2階や地下に比べて有利)
  • 間口や入口の広さ
  • 通行人から見やすい大きな看板が出せるか
  • 周辺環境
  • 競合店の出店状況
  • 二等立地でも、例えば店の前をターゲットとなる顧客層が多く通る場合や、商圏が広い店、安さを徹底的に追求する店なら、賃料が安い分、適していると考えられます。

3.賃料

月額の賃料の他に管理費や敷金・保証金も確認しましょう。また、商業施設では、固定賃料に加え、売上金額に応じた歩合賃料を求められることもあります。

京都の店舗物件事情

京都を代表する繁華街は四条大橋の周辺
京都の賑わいを象徴するイメージの一つが、四条大橋から見える「川床」に多くの人が集う風景です。この橋の付近が、京都で最もにぎわう「四条河原町」です。四条を中心として、昔も今も京都を代表する繁華街が栄えています。四条河原町の中でも、花見小路、祇園は高級割烹、料亭などが立ち並び、古都の面影が色濃く残っているエリアです。

鴨川と木屋町通の間にある「先斗町」では、石畳の狭い小路に飲食店が軒を連ねています。もとは舞妓さんがいる花街で「一見さんお断り」の店が多いことで知られていました。今はリノベーションされたレストラン、ダイニングバーなどが増え、観光客にも人気のエリアになっています。

京都のオフィス街の中心地にある「四条烏丸」は、デパート・大型ホテルがあり、観光客も大勢訪れる場所です。碁盤の目のように広がる通りに、さまざまなジャンルの飲食店がひしめいています。

これらのエリアは、人気の高さに比例して賃料が上昇傾向にあります。手頃な店舗物件も少ないため、個人が新規出店するには、少し難易度が高いかもしれません。