物販店は客層の好みやライフスタイルを見極めよう

アパレルショップ、雑貨店から、世界各国の嗜好品を取り扱う専門店舗まで、たくさんの業種・業態のある物販店。これらの店舗を開業し、経営をうまく運ぶにはどのような条件があるのか。重要な点としては、ターゲット層をどのように見極めるかということが言えます。

お店の趣味趣向にあった人が集まるエリアを選択する

物販店も他の業種と同じく、お店コンセプトの構築と、ターゲット層の分類がとても大切になります。特に物販店の場合、ターゲット層をいかに絞ることができるかどうかによって経営を軌道に乗せられるかに大きな影響を与えます。 幅広い商品を取り扱う物販店であれば、主なターゲット層が「多く訪れる立地」がポイントになりますが、一方で、特定の商品を扱うような物販店の場合は、ターゲット層の好みや趣向、行動パターンを把握することが重要になります。 例えば、雑貨店であれば、その店舗のみを絞って訪れる客層より、その他の周辺のお店を巡りながら雑貨店にも入店するケースが多いはずです。こういった場合では、自分の専門店を好んで訪れてくれるような趣味趣向を持った客層が多く訪れる街が最適なエリアとなります。 どのエリアに、どんな趣味趣向を持った人が集まるのか、徹底的に調査し捉えていくとが貸店舗探しの大きなポイントとなります。

路地やビルイン型が適している業種・業態もある

物販店の場合でも、必ず路面店が適しているという訳ではありません。飲食店で言うと、隠れ家のようなお店を経営する場合、あまり人の目につかない場所のほうがむしろ向いているように、物販店でも業種によっては路面店がいいとは言えません。 特に、嗜好性の高いお店であれば、家賃を低く抑えるメリットがある、ビルイン型の2階以上の貸店舗を選ぶことも選択としては間違いではありません。 こうした店舗の中でも、外からのディスプレイ効果が決めてとなる家具店のような店舗では、路面店に向いているという場合もあります。 かと言って、業態によっては、必ず大通りの店舗である必要はありません。 既に述べたように、どのような客層がターゲットになるのかということと、業種・業態についてもよく検討して店舗を選択する必要があります。

契約店舗は複数候補を準備しておく

最後に、貸店舗を探すときに、候補は1つにしぼらず、2つ以上用意しておきましょう。条件の整った店舗は、他の開業検討者に先を越される場合もありますので、大切なポイントとして押さえておいてください。