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開業準備や経営を順序よく進めるためには、事業計画書の作成が必要です。金融機関からの融資を受けるときにも事業計画書は必要になりますので、開業を決めたら作成を始めましょう。
インターネット上に公開されている様々なひな形を活用するのもひとつですが、そこは個性は出していきたいもの。必要な項目を組み入れて、独自性のある事業計画書に仕上げていきましょう。事業計画書に記載するもの(事業をする目的・概要・市場の分析結果・収支のシミュレーションによる収支予測・開業資金計画)。お店のプレゼン資料にあたる「事業計画書」は、読み手に興味をもってもらい、うまく伝わるように、仕上げていきましょう。文字の羅列だけでなく図や表、商品の画像なども取り入れれば、自身も活用しやすいものになります。
事業をすることの目的を考えてまとめていきましょう。まずは、お店の名前や住所、店主となる自身の経歴をまとめ、プロフィールを作成します。そして、事業をすることにあたっての思いや経営の目的を記載していきます。自分の言葉を使って読み手に共感してもらえるように表現を駆使すること。どのような商品やサービスをどのようなターゲットに提供するのか、事業の全容が伝わるようなお店のアピールポイントについてなど内容をまとめていきます。ここでは事業の概要が分かるようにしておきます。
次に、具体的にお店の経営計画を市場分析結果などを取り入れ記載します。他店との比較、独自のアピールポイント、リスク分析などの他、商品の価格なども明記します。また価格がどのようにして導き出されたのか、市場分析や原価との兼ね合いなどの説明を添えておくこと、また、どのように運営していくかも明記します。ターゲットや周辺の状況を踏まえた営業時間の設定、仕入業者や人員計画、また広告宣伝活動についても記載し、開業までのスケジュールを立てておきましょう。 最後に、見積もり額も盛り込んだ今後の収支計画でどのように進めていくのかをまとめていきます。向こう1年の予測損益計算書、必要となる資金の内訳(自己資金、融資を受ける場合は借入先とその返済計画)を記載します。1日の売上目標も明記し、年間の収支予測も分かるようにしておきます。
どの業種でも事業計画書は必要になりますが、それぞれの押さえておきたいポイントを解説します。
まず飲食店ですが、昼と夜、平日と休日のターゲットを分けて考えておきましょう。そのためには、メニューのラインナップ、原価率と価格、人員計画を詳細に設定しておく必要があります。また、アイドリングタイムの活用方法なども考えておきましょう。***********
雑貨店やアパレルなどの小売・物販店では、「物を仕入れて売る」という点が基本スタンスです。在庫を抱えることがなるべくなくなるように、仕入れと販売のバランスをきちんと考えて事業計画を立てましょう。不良在庫を抱えすぎると経営にも影響が出てしまいます。そういったリスクを避けるための対策なども考えておきましょう。
美容室やエステサロン、整体院、塾などのサービス業では、物を仕入れたり作ったものを提供したりしない分、お客様の満足度が成功のポイントとなります。どんなサービスをどのような体制で提供していくのかという点をより分かりやすく伝えられるように、事業計画書を作成しましょう。
あなたのお店に対する思いやビジョンを裏付ける資料も踏まえながら自分らしく表現することで、読み手にも伝わりやすくなります。必要な項目をチェックしながら、オリジナルの事業計画書を作成し、経営にも役立てていってください。